Don't trust over 140

主に読書感想文

劇場で観た映画の感想(2020年1月編)

『屍人荘の殺人』(イオンシネマ岡山)

正直そんなに期待していなかったのですが、かなり良かったです。原作が素晴らしい作品なだけに、「あれを映像化できるの…?」という不安がかなりありましたが、上手く換骨奪胎してエンタメ映画に仕上げたなーと思いました。というか『TRICK』の脚本家・蒔田光治がシナリオを手がけ、『TRICK』の助監督・木村ひさしがメガホンをとった結果、限りなく『TRICK』に近い何かができあがった感じです。何なら『TRICK』の新作を観るつもりで観ればいいと思う。

(↓観た直後の感想)

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1214039288997806080

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1214040156996395008

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1214040431207436290

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1214040850205855746

 

 

『パラサイト 半地下の家族』(シネマ・クレール

よくできた映画です。よくできた映画ではあるんですが、正直に言うとちょっと物足りなさを感じてしまった。その理由として、ひとつには、「カンヌ国際映画祭パルムドール受賞!」「ポン・ジュノ監督の映画に外れなし!」という事前情報を見聞きしすぎて、期待を高めすぎた、ハードルを上げすぎたかなーというところがあります。もうひとつは、「映画の中でここまで『強烈な格差』が描かれた以上、ラストには『強烈なカタルシス』が描かれるはずだ」というのが観ている途中で想定されてしまうので、終盤の展開が一種の予定調和のように思えてしまったかなぁと思います(これは『JOKER』を観たときにも同じことを思いました)。本当に強烈なカタルシスなんですが。

(↓観た直後の感想)

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1217070299453149187

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1217071121679257601

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1217072022888386562

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1217433981907435521

 

 

『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(シネマ・クレール

大変な秀作でした。観に行って良かった。まず斬新なクローズド・サークルの設定がものすごく魅力的だし、二転三転していくストーリーも予測不能な面白さで、息もつかせぬ105分間でした。犯人も、トリックも、動機も完璧。おまけにオルガ・キュリレンコが相変わらず美しい。映画そのものはフィクションですが、「世界的ベストセラーの最新刊を翻訳させるため、地下シェルターに翻訳家が集められる」というのは『ダ・ヴィンチ・コード』を出版する際、実際にあったことだというから驚きです。とにかく面白かった。2020年の暫定1位。

(↓観た直後の感想)

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1221769189762818048

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1221769818568720386

https://twitter.com/nanchara_dawn/status/1221770379682664453